EVE Onlineのディレクターレター | EVE Online

EVE Onlineのディレクターレター

2024-01-19 - 作者 EVE Online Team

新年に入り、2023年が記念すべき年となったことに関してEVEコミュニティに感謝を捧げるとともに、EVE Onlineを待ち受ける期待と興奮に満ちた未来についてお伝えします。

記録破りのファンフェスに2つの拡張コンテンツ、Eve Vanguardの「ファーストストライク」イベントなどなど、20周年は実に素晴らしい年となりました! 一年の締めくくりのEVE PULSE では、ハイライトや特筆すべきカプセラの偉業を取り上げています。

2022年に拡張コンテンツ形式に移行して以来、コミュニティは素晴らしい熱意と興奮を見せてくれました。拡張コンテンツ「Uprising」「Viridian」、そして「Havoc」は新たな年に向けて強固な基盤を築き、さらにカプセラの皆さんが様々な方法で宇宙に影響を与えることを可能としました。胸が高鳴るプレイヤーの逸話の数々が生まれ、宇宙で生きるプレイヤーの数が増加し、地上戦も展開されたことが示すように、皆さんのおかげでニューエデンは一層活力に満ちた場所となりました。

確固とした注力

昨年のファンフェスでは私たちの開発テーマに加え、EVEでの体験を強化する上でそれらが指針としてどう機能しているかをお話しました。

強力な組織はニューエデンの活力の源です。新規プレイヤーが研鑽を積む場所であり、世界征服が企てられる場所、それが強力な組織なのです。私たちはここのところ、チュートリアル的体験であるAIRを強化し、AIRキャリアプログラムやAIRオポチュニティーズによって優秀かつ自信に溢れたカプセラを育成し、さらにコーポレーションプロジェクトへの貢献を通じて組織に所属することを促しつつその意義を高めることで、強力な組織というテーマに注力してきました。

また次世代の戦争というテーマに基づいて様々な発展や変更を行ってきましたが、この場合も鍵を握るのは革新性です。最近行われたフロントラインのアドバンテージに関する変更や腐敗と抑圧の導入により、世界に影響を与える新たな機会を提供しつつ、より有意義な状況を作り出し、エキサイティングなコンテンツを提供することができました。

アイデンティティと主体性は、私たちの新たな重要テーマです。選択と世界に影響を与えるアクティビティを通じ、プレイヤーは自由に夢を追い求めつつアイデンティティを形成できます。例えばEVEに最近登場した3個の拡張コンテンツにより、プレイヤーの皆さんが視覚的表現を通じて創造力を発揮できるようになったほか、通貨の規制を緩めることで資金獲得の方法が多様化しました。

これらのテーマは私たちの制作ビジョンである「究極のサイエンスフィクション」体験を支え、促進するものです。各テーマにおける争いとアイデンティティ、そしてコミュニティへの注力を踏まえつつ、2024年に登場する2つの拡張コンテンツではゼロセキュリティ宙域に焦点を移し、そこで活動するカプセラの皆さんが享受している豊かな機会を一層充実させる予定です。またSKINRの艦船への対応により個人レベルでの自己表現を可能にするほか、コーポレーションやフリートを通じてプレイヤー同士の絆をさらに深め、同時にコミュニティの皆さんと協力してEve Vanguardの開発を進めていくつもりです。

次世代の戦争

この夏に登場する拡張コンテンツに向けニューエデンで新たな時代が幕を開けます。詳細については間もなくゲーム内で明らかになっていきますが、今言えるのは、興奮間違いなしの新たな技術とリソースの登場によって、プレイヤーはゼロセキュリティ宙域に自分たちの宙域を築き、カスタマイズできるようになり、同時に新たな戦いや目的が生まれるであろうということです。すでに一定の勢力を獲得しているコーポレーションやアライアンスにとって明確かつ魅力的なチャンスですが、日和見主義な小規模グループにとっても、つけ込むスキのあるエリアを襲撃してリソースを得るチャンスです。ひとつ確かな点として、今後は宙域を占領、防衛する価値が上がるでしょう。

Image credit: https://verite.space/

アイデンティティの力 

今年は個人の自己表現やアイデンティティに関する要素を飛躍的に充実させる予定です。拡張コンテンツ「Viridian」におけるSKINRの登場で、カプセラの皆さんはアップウェルストラクチャをカスタマイズできるようになりましたが、今夏の拡張コンテンツによりSKINRは艦船への対応を果たします!

SKINRは圧倒的な進化を遂げ、様々なパターン、模様、そして色を組み合わせてカスタムSKINをデザインできる、艦船カスタマイズ機能を備えたツールとなる予定です。カスタマイズ性は非常に豊かで、カプセラの皆さんはニューエデンで個性、アイデンティティ、主体性を主張できるだけでなく、SKINをデザイン・製造して自分の船やフリート全体の独自性を出したり、あるいは販売して新たな収入源とすることも可能となります。

このSKINRの機能強化を皮切りに、将来的にはさらに本格的なアイデンティティの表現方法が追加され、戦場や探検、政治の場において誇りをもって自らの存在やエンブレム、そしてデザインをアピールできるようになるでしょう。

コーポレーション、それは“ホーム”と呼べる存在

無限の可能性を秘めた広大な宇宙であるニューエデンは、壮大な歴史絵巻の舞台と言えますが、その中でも“ホーム”と呼べる存在は特別です。EVEユニバースを支えるコーポレーションにおける一体感、協力、そして集団的成果の中心となっているのが、このホームとしての感覚です。Viridianで登場したコーポレーションプロジェクトは、組織同士、そして組織内の絆を深める上で重要な役割を果たしています。コーポレーションプロジェクトは、プロジェクトの方向性を定める先見性や戦略を有したコーポレーションのリーダーやプロジェクトマネージャーによって管理されていますが、そういったプレイヤーなどのニーズに応えられるよう、2024年も引き続き報酬の種類を充実させていきます。

2024年には他にもコーポレーションプロジェクトに刺激的な改善を加え、その対象や効果を強化するつもりです。これには例えば、リクルートのための必須ツールにしてカプセラが自信を深め、ISKを稼ぐための重要な手段となるであろう、コーポレーション外に向けたフリーランス用タスクの作成をできるようにすることが含まれます。またコーポレーションプロジェクトに貢献する方法を新たに追加するほか、プロジェクトの条件を拡充し、様々な手段でタスクを完了できるようにする予定です。

長期的には、タスクの種類を増やし、目標のカスタマイズ性やニューエデンにおけるイベントや経済との繋がりを改良することで、コーポレーションプロジェクトをコーポレーションのメンバーとしての活動の土台とすることを目指しています。

上なる如く、下もまた然り

EVE Onlineの奥深い世界にシームレスに統合されたFPSモジュール「EVE Vanguard」の登場により、私たちはスリリングな新たな挑戦の入り口に立つことができました。2024年も引き続きEVE Vanguardをオープンなスタイルで開発していき、オメガプレイヤー向けのファウンダーズアクセスの一環として毎月プレイテストを実施します。プレイテストは開発プロセスにおいて重要な位置を占めており、メカニズムの微調整やゲームプレイのバランス取り、そして皆さんの洞察やフィードバックを反映してこの新たなモジュールを進化させる上で欠かせません。

先々について言えば、ファウンダーは6月には固定装備にて新マップや武器の改造システムを体験可能です。その他の新要素としては3月上旬に採掘プロトタイプが初登場するほか、春夏それ以降とVanguardのアップデートを行っていくので、EVEユニバースのFPSファンは続報を楽しみにしていてください。

待ち受けるエキサイティングな冒険

2024年に登場するコンテンツはいずれも、私たちが継続的に取り組んでいるEVE Onlineの没入感、魅力、そしてダイナミックさを向上させる取り組みを進めるものとして登場するため、私たち自身も非常に楽しみにしています。ゼロセキュリティ宙域の奥深くから、惑星での戦闘の最前線まで、あらゆるアップデートや拡張コンテンツは皆さんのことを考えながら作られています。今年もカプセラデーやクリムゾンハーベスト、Winter Nexus、そして過去最大規模のアライアンス・トーナメントを含む素晴らしいイベントの数々が予定されており、ロードマップに含まれている以外にもたくさんの興奮が待ち受けています。

コアテーマに基づいて開発を進めていくという点に変わりはなく、新年に入っても引き続き、より強力な組織を構築できる状況や、ニューエデンでアイデンティティを表明して主体性を持つ方法を全てのパイロットに提供し、同時に次世代の戦争を発展させていくために全力を尽くしていきます。私たちは全てのパイロットが役割や忠誠のありかに関わらず、広大な宇宙で目的と興奮を見出せる環境を作ることに注力しています。

新規プレイヤーであれ復帰プレイヤーであれ、あるいは歴戦のベテランプレイヤーであれ、現在のEVE Onlineはかつてないほどプレイしやすくなっていると思います。ただその一方で、20年目を迎えたものの、私たちはスタートラインに立ったばかりです。空に限界などなく始まりに過ぎないように、私たちはベストを目指し続けます。

o7

クリエイティブディレクターCCP Burgerと、ゲームディレクターのCCP Rattatiより