Viridianにフォーカス | EVE Online

Viridianにフォーカス

2023-05-17 - 作者 EVE Online Team

カプセラの,

6月リリース予定の「EVE Online: Viridian」拡張コンテンツに実際に飛び込んで体験できるまでの間、同コンテンツの各種要素を軸に説明していく連載記事、その第1弾へようこそ。Viridianは、2023年リリース予定のEVE用大型拡張コンテンツ2個のうちの1つ目にあたり、カプセラがコーポレーションの管理や目標設定、アップウェルストラクチャのカスタマイズ、そしてソーシャル要素のあるゲームコンテンツへの参加を行うための新たなツールが登場します。また、新規プレイヤーと既存プレイヤーが良い関係を築き、コーポレーションの栄光を目指して共に航行できるような道筋が増えていきます。

さらに本拡張コンテンツの目玉の1つが、ニューエデンの世界、特に主要大国のフリゲートや襲撃型戦艦や、ミサイルの着弾エフェクト、そしてボリュメトリック・クラウドに没入感と驚嘆、そして深みを与えるビジュアルアップデートです。いずれも本記事、以下の動画、そして5月17日16:00 UTCにCCP TV上でおこなわれるライブ配信などで詳しく説明していきます。

人気の高い初めて使う船 – 帝国所属フリゲート

EVEに登場するフリゲートは非常に人気で汎用性の高い艦種であり、ニューエデンでの宇宙の冒険に初めて触れた新規プレイヤーが初めて飛ばす船でもあるなど、象徴的な存在でもあります。帝国所属のフリゲートの外観を見直し、改善することは、新人カプセラが最高の体験、宇宙に関する最高の印象を得られるようにする大切な一歩です。また、この艦種をお気に入りにしているベテランプレイヤーもいるのではないでしょうか。この重要な艦船を、想像力を働かせてくれるような視覚的に好ましい姿で宇宙での初の冒険に登場させたいと思っています。

現在、合計68種のフリゲートがアップデート中であり、視覚エフェクトが改善されているほか、ライトや船の状態に応じて変化するエフェクトなども追加されています。今回のアップデートの目的は、宇宙における帝国所属のフリゲートの利用をより生き生きしたものとし、これらの小型ながらも強力な艦船で駆ける体験をより良いものにすることです。また、フリゲートを含む同じ帝国の船の外観と雰囲気を統一されたものとするには、見た目とエフェクトに一貫性を持たせることも大切です。

1月のリフターなどの一部の帝国フリゲート船体には、大幅な変化が加えられ、他の船には比較的控えめなアップデートが追加されます。例えば、一部の船体はワープ突入時に姿が大きく変わり、そのうちの数隻はカラーリングも大幅に変化します。エフェクトの多くは船の速度に応じて変化し、船が速く移動するほどエフェクトが明確となり、プレイヤーによりフィードバックを提供します。

なお、すぐさま気づける要素の1つが、影響の大きな艦船ヘッドライトでしょう。これらは視覚的により見やすく、またこれまでヘッドライトが装着されていなかった船体にも追加できるようになったため、船の状態に併せて変化します。さらに、帝国所属フリゲートはワープ離脱直後に照らされた通気口部からスモークが発せられるようになります。

他にも帝国のフリゲートが戦闘中に被弾したり、ストラクチャが損傷したりした時はライトが薄暗くなったり、明滅したりする細部のエフェクトが追加されます。また、ライティングパスを増やすことで、艦船周辺の環境で影響を受けそうな場所はしっかりと影響を受けるようになり、艦船の外観のクオリティ全体も向上します。お気に入りの船を拡大してみると、今まで気づかなかったディテール的なエフェクトが発見できるかもしれません。

EVE内の最新の船を20年前の姿と比較してみると、視覚面での改良がどれだけ大きかったかが一目瞭然です。これらの進化は、端的に言えば複数の要因が重なった結果ですが、そのうち最も影響か大きかったものとしては物理ベースレンダリング(PBR)シェーダ、エフェクトの改善、ポリカウントの多くなったモデルの採用などが挙げられます。その一例がリフターです。元は1200ポリゴン程度のモデルでしたが、新しいモデルでは7万ポリゴン近く使っており、さらにエフェクトも数多くちりばめられています。これら要素の追加によって、目標の結果がより早く、より効率的に得られるようになりました。

戦場の砦 – 襲撃型戦艦

EVEにおける艦船のエフェクトと外観のアップデートは前述のとおり、これらの船をより見事なものとすることで、それを使ったり、遭遇したり、体験したりするのを視覚的にもっと面白くすることでした。これから実装される強力な襲撃型戦艦へのアップデートも同様です。これら艦船への前回のビジュアルアップデート以降に登場した、新しいグラフィック面でのシステムや構成要素が追加されます。これらには、リフターの再デザインや新たなT2攻城艦の作成に使われたものも一部含まれます。

襲撃型戦艦は戦場において明確な存在感を放つ、強力な艦ですが、これはこの艦種のみが搭載できるバスチオンモジュールの存在が大きいからだと言えます。これまでの襲撃型戦艦の視覚的な情報といえば、外宇宙にエネルギーリアクターが露出するアニメーションで船の変化をを表すというものでした。今回のアップデートにより、バスチオンモジュールの稼働状態がさらに目立つ形になったため、船のイメージもより強力でアグレッシブなものに変わっています。新しいビジュアルでは、露出したリアクターでエネルギーが脈動しているのが見えており、パーティクルエフェクトやホログラフィックパネル、船体ライティングの追加などでこれを表現しています。結果、襲撃者がバスチオンモジュールを起動すると、周囲に居る者全員に伝わりやすくなります。

EVEに登場する艦船のビジュアルを改善・改良する努力は、エフェクトの再デザインまたはアップデートという形でこれからも継続して行われていきますが、同時に最高のグラフィック品質という目標にも向かって進んでいく予定です。

目に見える衝撃 – ミサイルのエフェクト

EVEにおいて、自分の撃ったミサイルの群れが、火や電磁力、キネティック、爆発性などの損害を敵にまき散らすのを見ることほどワクワクすることはありません。だからこそミサイルの着弾ビジュアルが、過去20年間のEVE開発の基礎の1つである「内包的な視覚的うつくしさ」を維持しながら、戦闘の凶悪さを伝えられるような出来である必要がありました。

ここでの狙いは、各ミサイルの爆発テンプレートの見た目をより際立つようにして、ミサイルがどんなタイプのダメージを標的に与えているのかを視覚で表現することでした。これによりゲームプレイと戦闘中の情報の読みやすさが改善するほか、戦場におけるビジュアルの幅も広がります。つまりは着弾のエフェクトを見るだけで、どんな種類のミサイルだったかを判別できるようになる、ということです。ミサイルの各タイプの爆発エフェクトに慣れれば、戦闘中にリアルタイムで判断を下しやすくなります。さらに、ミサイルの着弾エフェクトも見るだけで満足感が得られ、空間戦闘もそれだけ見事なものとなるわけです。

ミサイル着弾の種類を視覚で区別できるようにするため、EVEらしい視覚的エフェクトのテイストを残しつつ、サーマルダメージを与えるミサイルは熱に関係する爆発を放ち、電磁ダメージを与えるミサイルは放電のようなエフェクトで周囲を照らすという解釈を行いました。他にもミサイル着弾のエフェクトは全方向にランダムで回転したものではなく、攻撃してきた角度が視覚的に示されます。これで爆発が船のシールド上に広がるというリアルな着弾が表現されます。

曇りのち船体 – ボリュメトリック・クラウド

EVEはこれまで背景の美しい星雲で知られてきましたが、新たにボリュメトリック・クラウドをゲームに追加したことで、美しい気体の天体に近しい姿となってゲームプレイ・スペースに登場し、没入感を生み出してくれるほか、ニューエデンの名所にも加えられます。これら改良されたボリュメトリック・クラウドは、「Viridian」リリースで実装されるホームフロント・オペレーションサイトの一環として追加され、その見た目、感覚、パフォーマンスは今後、随時に最適化されていきます。

Viridianコンテンツがリリースされると、20か所超のホームフロント・オペレーションサイトで雲のバリエーションが多数使用されます。現在のEVEでは、雲はかなり漠然としたものなのですが、今回のボリュメトリック・クラウド追加により、物理的に雲を突き抜け、迂回し、その中で時間を過ごし、雲の帯の付近を通過できるようになります。

なお、これら新たな雲はエンジン担当チームと協力して作成されており、Viridianや今後のEVEにおける可能性も踏まえて、新たな雲を最大数作り出せるように調整および実装をおこなっています。これら新たな雲は、Embergenと呼ばれる革新的なプログラムで生成されています。これまでの雲の生成に比べて、変化のリアルタイムレンダリングが可能となり、実装も超高速となるため、ほぼ瞬時に美しくリアルなものを実現できることになります。

「EVE Online: Viridian」のリリースに向けて、これからどんな物が登場するのか気になる方は、これら視覚的アップデートに関するCCP TV配信や、来週のT2攻城艦に関する「フォーカス」記事をご覧ください。