EVE Onlineエコシステムの見通し

豊かさは安心感を生み、欠乏は戦争の火種となります
ありきたりなインプットがもたらすのは、活気を失ったアウトプットです
自由貿易にとって、自給自足は大敵なのです

親愛なるカプセラの皆さんへ

2020年のEVE Onlineは、大量の余剰ISKや無機物、資産を発生させていた経済の主導権を取り戻すことを目的とする改修に多くの労力を費やしました。この試みは時にマイナスの効果を生むこともあり、皆さんの回復力に深く感謝しています。より豊かで持続可能な未来をEVEで実現する準備は整いました。しかし、その未来について語る前に、まずは今年どんなことを達成できたのかをご紹介いたします:

  • 無機物の流通と「主力艦の傘」の力を変更し、主力艦まん延の抑制に向けて大きく前進しました。
  • RMTに使われていた一部のISKの供給源、特にインカージョンと国家間戦争のミッションに存在していた抜け穴に対処。支払い詐欺の防止策も飛躍的に改善しました。
  • 主要なエコシステムに変更を加え、多様性の向上、さらなる拡張と破壊が実現しました。
  • ストラクチャに重要なアップデートをいくつか追加しました。ストラクチャスパムを減らし、タイムゾーンタンキングのパワーと普及率を削減しました。またストラクチャの破壊による報酬が大きくなりました。
  • 対戦監視システムとダイナミック懸賞金システムの立ち上げ。これによりシステムにおける過剰なISK生成の抑制や、PvP収入の流動化、注意力散漫な状態でのラッティングのリスク増加を動的に行うことができるようになりました。
  • 2019年の10月以来、バランスやメタの調整が迅速かつ継続的なペースで行われており、これにより皆さんのフィードバックに素早く対応することができています。 今年のCSMの協力体制は、CSM 14とCSM 15のどちらも非常に建設的でした。COVID-19が原因で直に会って評議会の親睦を深めることができなかったことは残念ですが、近いうちに世界の状況が改善し、再び直接会ってミーティングを行えるようになることを願っています。「欠乏フェイズ」初期においては、CSMよりもその他コミュニティを先に関与させるという戦略的決断が下されました。EVEユニバースのDNAとも言える根本的な部分に変更を行う以上、関係者の評判を貶めかねない行為を避けることが優先されたのです。

CSMには様々なものが委任されていますが、他のプレイヤーからゲーム上の大きな経済的変化に関する情報を事前に把握していたと非難されてしまう立場にCSMを追い込まないよう、上記の決断が下されました。CSMのメンバーとの交流にはとても大きな意義があり、毎日のようにコミュニケーションを取り、様々なトピックについて議論を交わしています。CSMの職務上の献身と助言の結果として、多数のプランや変更点がずっと強固なものとなりました。

今年は例年よりずっと早いペースでバージョンアップが行われましたが、トランキリティに実装された時点では欠点が存在していたこともありました。この点においても、CSMはとても頼りになりました。EVE Onlineのコミュニティ全体から定期的に収集されているデータとフィードバックを合わせることで、ドローンの『攻撃的』行動設定の取り下げなど、重要な変更を行うことができました。他の重要な変更としては、ESSやDBS、アクティビティ防衛乗数(ADM)への迅速なアップデートが挙げられます。来年も、モニタリングやデータ、フィードバックに基づいた迅速なアップデートを伴う大胆な変更を行っていきます。

多くのプレイヤーが収入の減少と、慣れ親しんだニューエデンに起きている急激な変化に悩まされていることは重々承知しています。「欠乏」は新たな現実ではなく一時的なフェイズで、じきに終わるものであると断言いたします。

Income JP


未来へ向けて

2021年は、長期的展望の達成に向けて手を打っていくと同時に、プレイヤーの皆さんのアクションを注視しつつ迅速に対応していきます。以下は2021年の実施予定のごく一部です。詳細については実装日までにご紹介いたします。

  • インフラストラクチャハブのアップグレードにより、プレイヤーが所有している宙域のカスタマイズ性を向上します。これにより有意な選択と代償が発生します。
  • ESSに予備バンクキーを導入します。これにより数十億を超えるISKがゼロセキュリティ宙域全体からアクセスできるようになり、プレイヤーが強奪と(あるいは同時に)バンクの防衛強化を考えるようになるでしょう。
  • ダイナミックなシステムを追加導入します。DBSで地理的リソースのバランス調整を行うことができましたが、動的なシステムをリソースの流通や産業にも拡大適用する予定です。DBSは迅速なアップデートを可能にし、リリース後すでに2回のアップデート(ゼロ・ローセキュリティ宙域での懸賞金乗数の基準値の上方修正)を行っています。
  • リスク/報酬の枠組み内に新たな柱を導入し、注意を払って行う金策のリスクと報酬のバランス取りを継続して行っていきます。EVEには注意力散漫な状態で遊ぶプレイスタイルが存在し、それは全く問題ありません。ですが、ゲームプレイの報酬が注意とリスクに見合ったものであるようにする必要はあります。そのため、艦載機母艦と襲撃型戦艦のようなハイリスクな金策プラットフォームおよび、注意力散漫な状態で遊ぶ方法としてより適切な選択肢については再検討するつもりです。
  • EVEでも指折りの議論の的である、クロークを使ったAFKキャンプの修正。 システムを改善し、AFKクローキングへのフラストレーションや対策方法の欠如といった状況に対策を行いつつ、ハンターが注意散漫な獲物を狩ったり、スパイが戦略的価値のあるシステムを偵察、監視したりといったことは行えるままにします。
  • 宙域の5つのカテゴリー分けをより明確にし、より地域毎の違いが出るようにします。ローセキュリティ宙域の辺境は現在でも準無法地帯ですが、それが一層激しくなる可能性があります。また、大国はハイセキュリティ宙域の目障りなカプセラにしびれを切らしつつあり、一方でワームホールに存在するリソースへの需要増が見込まれます。
  • ロークアルとオルカに持続的な役割を持たせます。さらに採掘船に全般的なバランス変更を行い、それぞれの採掘船が独特な役割を発揮できるようにした上で、富の生産力と生存能力のバランスを調整します。
  • 新しい個人用設備を追加します。これによりすぐ近くの宙域をコントロールしやすくなる他、新たなメタが登場する可能性もあります。

EVEのエコシステムの今後

EVEのエコシステムの状態を見定めるためにどんな要素が使われているのか、概要をご紹介します。エコシステムの現在の健全性は、3つのメインカテゴリーを通じて計測することができます。各カテゴリーは健全性に応じてシンプルなグレード(AAA/A/B/C/D)と傾向(改善、安定、悪化)の指定を受け、その際、健全性に関する様々な指標が使われます。

これらは全て、コミュニティから受けるフィードバックの対象です。指標は大切ですが、ゲームに関する皆さんの意見もまた重要であり、注視の対象です。

現在のエコシステムの健全性は、3つのメインカテゴリーにおいて評価されます。各カテゴリで簡単な健全性の状態(AAA/A/B/C/D)と傾向(改善、安定、悪化)の指定を受けます。また健全性に関する様々な指標を定め、優先順位と注視すべき点を導き出します。一方で、コミュニティの意見に耳を傾けることも重要と考えています。

EcosystemTable JP

ボットの使用とRMT

EVEのエコシステムに関する投稿に付き物なのが、ボットとRMTに関する議論です。くれぐれもRMT業者からISKを購入せず、友人にもRMT業者からISKを購入させないでください。ボットの使用とRMTは全ての人に悪影響を及ぼします。ボットの報告に感謝いたします。ゲーム内の報告ツールは更に改善される予定です。

EVEにおける、あらゆる形態のボット使用やRMTを根絶するため、継続的な取り組みが行われており、さらに、ISK販売業者を閉鎖させ、ボットの使用を困難にし、何度も繰り返しコミュニティを搾取しようとする者たちを罰するために手を尽くします。主な監視対象は大きな影響を及ぼすボット使用行為ですが、明白なボット使用行為についても追加の監視とします。今のところ、今年は42,000件の停止措置が行われ、そのうち15%、約7,200件が自警団的プレイヤーによる通報を受けていました。アルゴリズムとプロセスの改善にご協力いただき感謝いたします。通報は全て役に立っています!


結論

2020年は再建の年でした。今年EVEのエコシステムに行われた作業は、EVEの長期的健全性と持続可能性を重視したものでした。これにはプレイヤーの選択に意味を持たせ、喪失を無駄にせず、世界