領有権に関するストラクチャと移行 | EVE Online

領有権に関するストラクチャと移行

2024-06-07 - 作者 EVE Online Team
インフラストラクチャハブから領有権ハブへ 様々な要素のアップグレードについて 軌道スカイフックの導入 星々から取得できる各種リソース ただの移行期間と侮るなかれエキノックスで支配しましょう

カプセラの皆さん!

ニューエデンのゼロセキュリティ宙域インフラに新たな変更が導入される拡張コンテンツ「エキノックス」の登場は間もなくです。本ブログ記事では領有権ハブや領有権の各種アップグレード、軌道スカイフック、そして様々なストラクチャが生産、消費するリソースなどの新要素を含む、新たなアップウェルストラクチャのメカニクスについて説明しています。

以下で、アップウェルがリリースする各種ストラクチャと艦船の概要を把握しましょう:

新たな複数のリソースを導入しつつ領有権に関する変更を行うのは簡単なことではありません。新たなアップグレードは新たなリソースを必要とし、その新たなリソースを用意するのには時間がかかります。そこでスムーズかつ公平な移行期間とし、物流網に過大な負担がかからないよう、様々な要素が段階的にリリースされます。

インフラストラクチャハブから領有権ハブへ

新登場する領有権ハブは、スターシステムとそこに存在するコロニーやインフラを管理・支配するためのモジュール式ストラクチャです。インフラストラクチャハブと領域支配用ユニットを置き換える形で登場する領有権ハブは、アライアンスがゼロセキュリティ宙域のシステムを支配する際の中心となるストラクチャです。恒星の周辺に設置され、領有権のアップグレードの設置と管理の中心となる場所で、権限を持ったカプセラはここで設置したアップグレードの操作やコロニーリソースの割り当てを行うことができます。

領有権ハブとアップグレードはISKのコストは一切なく維持できますが、領有権のアップグレードは全て、供給量が限られた電力と労働力を割り当てる必要があり、さらに一部のアップグレードは稼働させるための燃料として反応資材を必要とします。領有権ハブの配置、強化、占領の仕組みはインフラストラクチャハブと変わりません。

様々な要素のアップグレードについて

新登場の領有権ハブにはアップグレード要素がありますが、その一部は以下の既存のものと同じ役割を果たす戦略アップグレードのように、なじみ深い効果を持っています:

  • 大型母艦建設施設

  • 高性能物流ネットワーク

  • サイノシュラル抑制

  • サイノシュラルナビゲーション

逆に言うと、戦闘特異点と採掘のアップグレードについては若干の変更が行われています。戦闘特異点に関するアップグレードには2つのティアが存在し、片方は幅広い習熟度のプレイヤーがプレイできることを意図した比較的低難易度のPvEコンテンツに挑めるようになる「低脅威探知施設」で、もう片方が、高難易度のPvEコンテンツに挑めるようになる「重大脅威探知施設」で、後者には報酬がより充実した高ティア「サンクトゥム」のサイトが含まれています。

また採掘に関するアップグレードを行えばシステム内に採掘サイトが登場します。各アップグレードはそれぞれ基本的な種類の無機物に対応しており、登場した発掘サイトでは主に、その無機物を含む鉱石を発見できます。

軌道スカイフックの導入

軌道スカイフックは、領有可能なゼロセキュリティ宙域に存在する惑星周辺に配置できる新たなストラクチャです。軌道スカイフックは領有権を有していなくても配置できますが、領有権ハブにとって必要不可欠なコロニーリソースの供給源となります。

軌道スカイフックから供給されるリソースは配置した惑星の種類によって変わるため、アライアンスは配置場所を戦術的に決める必要があります。詳細についてはブログの特集記事「さらに活気づくゼロセキュリティ宙域」にてご紹介しています。

惑星は全て同じというわけではなく、リソースの多寡には差があります。また軌道スカイフックはアップグレード版のプレイヤー所有の税関(Player Owned Customs Office=POCO)でもあり、惑星インダストリーで税関が担っている役割を全て果たすことができます。

溶岩惑星と氷惑星に配置した軌道スカイフックは、敵対的なカプセラによって襲撃され、貯蔵している反応試剤を強奪される可能性があります。襲撃を行うには、艦船を軌道スカイフックにある反応資材サイロに10分間リンクさせる必要があり、その間、リンク艦は軌道スカイフックの周囲に留まる必要があるほか、ワープでの離脱や1,000m/秒を超える速度での移動が行えなくなります。軌道スカイフックからの収奪に対応できるよう、収奪が発生すると進行状況が付近のシステムにいるプレイヤーに通知されます。シタデルへの襲撃と異なり、この通知はアライアンス全体に対するものではありません。

軌道上に設置されるストラクチャには制限もあり、各惑星で稼働できるのは軌道スカイフックかプレイヤー所有の税関どちらか1つのみで、税関を所有しているコーポレーションのメンバーは、既存の税関を置き換える軌道スカイフックを配置できます。この軌道スカイフックのオンライン化が完了すると、既存の税関に貯蔵されていた惑星インダストリーの資源は全て自動的に新たな軌道スカイフックへと移され、課税設定も引き継がれ、これらが完了すると税関は自爆します。他のプレイヤーが所有している税関がある惑星に軌道スカイフックを配置したい場合、まずは税関を破壊する必要があります。

惑星に最初に軌道スカイフックを配置すると、最初に収集されるのは原料です。反応試剤の生産が始まるまで3日かかるため、すぐに反応試剤が生産されないからといって慌てる必要はありません!

星々から取得できる各種リソース

領有権ハブはリソースによって稼働し、リソースは軌道スカイフックで生産されますが、一口にリソースといっても様々な種類が存在しています。

電力は、システム毎に特色がある恒星や特定の惑星で生産されます。青色巨星は最も発電量が大きく、白色矮星は最も発電量が小さくなっています。惑星もまた個々で発電量が異なり、プラズマ惑星は一般的にトップレベルの発電量な一方で、ガス惑星は最小レベルの発電量です。領有権ハブは恒星を使って自動的に発電を行い、軌道スカイフックが惑星を使って得た電力は、その惑星が存在するシステムの領有権ハブに自動的に送られます。発電したシステムの外に電力を送ることはできません。

労働力は、温暖な惑星や海洋惑星、不毛な惑星で生産され、接続された領有権ハブを通じ、同じアライアンスに所属しているシステム間で移送することができます。温暖な惑星が最も生産量が多い一方、不毛な惑星の生産量は最も少ないです。

反応試剤は軌道スカイフックで生産され、領有権のアップグレードの燃料として使われます。反応試剤はトレードや輸送に対応しているほか、戦利品として奪い取ることも可能です。エキノックスで登場する反応試剤は以下の通りです:

  • マグマ性ガス:溶岩惑星で生産され、衛星ドリル「メテノックス」やサイノシュラルナビゲーション(ファロラックス・サイノビーコン)、サイノシュラル抑制(テネブレックス・サイノージャマー)といったアップグレードの燃料として使われます。

  • 超イオンアイス:氷惑星で生産され、高性能物流ネットワーク(アンシブレックス・ジャンプゲート)や大型母艦建設施設といったアップグレードの燃料として使われます。

電力や労働力と異なり、反応試剤は領有権ハブに運び込む必要があります。軌道スカイフックへのアクセス権はアクセス規制リストで設定可能ですが、領有権ハブへの搬入は誰でも行えるため、システムで活動しているメンバーは誰でも燃料を補給できます。また一部のメンバーがアクセスできる新たなインターフェイスで、アライアンスが支配している領有権ハブの燃料の状況を確認できます。

ただの移行期間と侮るなかれ

様々なリソースに加え、新たな配置可能物、領有権に関する変更の導入は一大事です。新たなアップグレードには新たなリソースが必要となり、リソースの獲得には時間がかかります。そのため、旧システムからエキノックスシステムへの移行期間が設定され、その間、領有権ハブは旧式の『インフラストラクチャハブモード』と新たな『領有権ハブモード』のどちらかで運用できます。

エキノックスがリリースされる6月11日に、既存のインフラストラクチャハブは全て自動的に、旧式のインフラストラクチャハブモードで稼働する領有権ハブに置き換えられます。ただし、システムにある領域支配用ユニットとインフラストラクチャハブの所有者が異なっている場合、後者が領有権ハブに変更され、恒星の軌道上の新たな位置に移動し、新登場の領有権ハブのビジュアルモデルで表示される点にご注意ください。移動先は、既存のアップウェルストラクチャに近すぎない場所が選ばれ、領有権ハブの近くに新たにアップウェルストラクチャを係留することもできません。

旧式のインフラストラクチャハブモードで稼働する領有権ハブは、引き続きインフラストラクチャハブだった頃のアップグレードのメリットを提供してくれる一方、維持費としてISKを支払う必要がある点も変わりません。領有権ハブが領有権ハブモードに移行すると、新たなアップグレードが有効になり、電力、労働力、そして反応試剤を消費するようになります。

置き換え後は領域支配用ユニットが不要になるため、6月11日以降は同ユニットを新たに設置できなくなります。エキノックスのパッチのダウンタイムに、領域支配用ユニットの領有権を巡るエントーシスリンクが進行中だった場合、それらはキャンセルされ、今後新たにリンクを始めることはできなくなります。また新たに、同じシステムの領有権ハブを領有権ハブモードに移行させるか、同システム内に領有権ハブを新たに配置し、その支配権を獲得することで、領域支配用ユニットを宇宙から削除できるようになります。

ロジスティクスとプランニングの成果を発揮することができる、旧式のインフラストラクチャハブモードから新たな領有権ハブモードへの移行期間は6月20日(木)にスタートします。この期間中、領有権ハブを所有するコーポレーションのディレクターは、メニューのオプションから、領有権ハブをいつ領有権ハブモードに移行させるか選ぶことができます。移行は不可逆で、領有権ハブモードになったハブをインフラストラクチャハブモードに戻すことはできません。移行すると、適用されていたインフラストラクチャハブ用のアップグレードは自動的に所有コーポレーションのHQステーションに移送されます。また、システム内の領域支配用ユニットは削除され、ハブのアップグレードと同様に移送されます。移行期間は次の拡張コンテンツの登場と同時に終わり、その時点で旧式のインフラストラクチャハブモードで稼働していた領有権ハブは、自動的に領有権ハブモードに移行します。

エキノックスで支配しましょう

領有権ハブ、軌道スカイフック、そして各種リソースが新登場するエキノックスによりシステムの支配が進化し、戦略的な奥行きだけでなく、まったく新しい戦いの火種が生まれることになります。移行には複雑な点がありますが、導入は段階的に行われるため、まだ若干の時間があります。値千金のこの時間を使って変化に適応し、慎重に計画を立て、戦略的に配置を進めましょう。

移行計画の要旨と重要な日程は以下の通りです:

  • 6月11日:既存のインフラストラクチャハブは全て、『インフラストラクチャハブモード』の領有権ハブに置き換えられます。置き換えられた領有権ハブはシステムの恒星周辺の、既存アップウェルストラクチャから離れた位置に移動されます。軌道スカイフックと新たなインフラの設計図オリジナルが利用可能になり、既存のインフラストラクチャハブの設計図は領有権ハブの設計図に置き換えられます。

  • 6月20日:移行期間がスタートします。ディレクターは領有権ハブを『インフラストラクチャハブモード』から『領有権ハブモード』に移行させることができます。この変更は不可逆で、一度移行が完了すると元には戻せません。

楽しく計画を立てつつ、良き航海を!