より強力な組織へ | EVE Online

より強力な組織へ

2023-11-01 - 作者 EVE Online Team

2023年におけるEVEの2つ目の大規模拡張コンテンツ、「EVE Online: Havoc」のリリースはもう間もなくです! 「Havocにフォーカス」シリーズの第4回にして最終回である今回は、11月14日に公開される拡張コンテンツに関してより具体的な詳細をいち早くご紹介します。

「Havoc」では、コーポレーションプロジェクトへの支払い機能の統合、プロジェクトを管理する新たな役職とUIのカスタマイズオプションの追加、AIRオポチュニティーズとAIR新規プレイヤー体験の改善などにより、組織が一層強化されます。また、ロイヤルティポイントとエバーマークの寄付に関する変更についても本記事で取り上げています。

コーポレーションプロジェクト、AIRオポチュニティーズ、そしてAIR新規プレイヤー体験についてはEVEファンフェス2023で 初披露されましたが、これらの今後のアップデートの詳細については本記事と以下の動画、ならびに11月2日16:00(UTC)に予定されているCCP TV上でのライブ配信にて詳しくお伝えします!

よりハードに、より使いやすく、より素早く、より強力に – コーポレーションプロジェクト 

EVE Onlineでは、正式ローンチ前からカプセラの皆さんが団結して組織やグループを作っています! こうして生まれたコーポレーションやアライアンスは現在に至るまでの20年にわたって魔法が起きる場所であり続け、そこから友情やコミュニティ、そして影響力を保ち続ける大勢力が生まれています。そしてコーポレーションやアライアンスに組織を強化する正当な手段と自由を提供することは、その成功や拡大、そして掲げた旗のもと、ベテランとルーキー両方のカプセラが星の海で物語を紡ぎ続けられるようにする上で今でもなお重要です。

組織内のカプセラに目標と報酬を設定するコーポレーションプロジェクトは、コーポレーションの効率と楽しさを維持するための第一の柱です。コーポレーションプロジェクトはEVEコミュニティと大勢のCSMが長年求めてきた内容をもとにしており、コーポレーションに所属することの意義を一層高めるものです。

コーポレーションやアライアンスといったEVEにおける組織には数百人ものカプセラが所属し、その運営に携わっていますが、タスクや計画、優先目標は大量にあるため、そういった組織を効率的に運営することは非常に大変です。拡張コンテンツ「Viridian」でスタートした取り組みは「Havoc」に引き継がれ、今後も継続的にコーポレーションのオーナーとメンバーのQoLを向上させていくことで、コミュニティが誕生、成長しやすい環境を作っていきます。

拡張コンテンツ「Havoc」では、コーポレーションプロジェクトでのメンバーの功績に報いることができる、ISKの自動支払い機能が導入されます。これによりコーポレーションの経営者は目標達成に貢献したカプセラに手動でISKを送る必要がなくなり、支払いに使うウォレットの選択やどのメンバーが貢献したのかといった部分に割く労力を減らすことができるようになります。

「プロジェクトコピー」も同様に追加されるオプションで、これにより既存プロジェクトや繰り返しのプロジェクトをコピーし、新しいプロジェクトを迅速にセットアップできるようになります。また、コーポレーションプロジェクトを管理する役職も追加され、これによりCEOやディレクターがプロジェクト管理を組織のほかのメンバーに託せるようになり、組織運営の負担を分散させつつ、コーポレーションやアライアンスのメンバーと責任や積極性を共有する機会を得ることができます。プロジェクトコピーと新登場のプロジェクトマネージャーはどちらも大小を問わずグループを強化するという目標の延長線上にある、コミュニティからコーポレーションプロジェクトへの統合の要望が出ていた要素なので、11月にカプセラの皆さんにリリースできることをとても嬉しく思っています!

また、組織に所属している様々なタイプのカプセラによる貢献の価値を一層認め、報い、推奨するため、「Havoc」のローンチと同時に7種類の貢献方法、具体的にはシグネチャのスキャン、国家間戦争に関する複合施設の占領と防衛、カプセラ艦の撃墜、アイテムの製造、そして要望が多かったアーマーのリモートリペアとシールドのリモートブーストがコーポレーションプロジェクトに追加されます。

シグネチャのスキャンは、コーポレーションがシステムに存在する宇宙のシグネチャをスキャンしたメンバーに報酬を提供できるようになるプロジェクトです。有益なワームホールの繋がりを探していてメンバーに捜索を推奨したいコーポレーションや、探検家としてのプレイスタイルを楽しんでいるメンバーの貢献をしっかりと認めて見返りを与えたいコーポレーションには特にうってつけでしょう。

カプセラ艦の撃墜は、カプセラ艦にダメージを与えることを目的とする既存のプロジェクトタイプから派生したプロジェクトで、戦闘に参加したカプセラだけでなく、実際に撃墜したカプセラもその功績を表彰することができます。また実用性という点では、自社の腕利き戦闘艦パイロットたちのスポンサーになったり、いずれかの勢力やアライアンス、コーポレーションのメンバー、あるいは特定のカプセラに懸賞金をかけるために活用できます。

国家間戦争に関する複合施設の占領と防衛は、引き続き国家間戦争におけるゲームプレイ内容を改良しつつ、同戦争に積極的に参加しているコーポレーションがメンバーに対して現在の目標を明確に示し、伝え、宙域の防衛や奪取への貢献に対して報酬を提供できるようにするプロジェクトです。コーポレーションプロジェクトを使えばメンバーのモチベーションを高め、報酬を与えることができるEVEのゲームプレイの種類を増やし、組織の成功に対する一体感と功績の可視性をさらに上げることができるようになります。

アイテムの製造は生産系コーポレーションにとって便利なプロジェクトで、より簡単に生産の優先順位付けと組織化を行えるようになります。資源調達に活用できるアイテム配送のプロジェクトと組み合わせれば、どんな資源を集めてどんなものを製造する必要があるのか簡単に周知できるでしょう。

最後に忘れてはいけないのが、ファンフェス2023で喝采を浴びたアーマーのリモートリペアとシールドのリモートブーストのプロジェクトで、コーポレーションはこれらのプロジェクトを活用することでロジスティック(支援)役を務めるパイロットの活躍を評価し、報酬を与えられるようになります。リペアプロジェクトはリモートリペア全般に報酬を設定することも、ロジ役パイロットが特定のソーラーシステムにいるフリートや、特定の種類の艦船、指定の組織を支援することを推奨するために設定することも可能です。

まもなく登場するこれらのコーポレーションプロジェクトへの変更の目的は、組織と宇宙の距離を縮めつつ、どのように紛争や市場に影響を与え、未来を切り開き、ニューエデンを形作るのかをコントロールするメカニズムを提供することです。新たな貢献方法、ISKの自動支払い、プロジェクトのコピー機能、そしてプロジェクトマネージャーの役職の追加により、目的に一歩近づいたと言えるでしょう。

SCCなんか怖くない? –ロイヤルティポイントとエバーマークの寄付について 

エンジェルカルテルとガリスタスによる海賊活動の増加とカプセラの皆さんへの影響力の拡大により、ニューエデンではマネーロンダリングがかつてないほど活発に行われています。また、最近になりロイヤルティポイントの取引が可能になったことで、当局は両グループが行っている違法送金を追跡できなくなりつつあります。

ニューエデンの経済に起きたこの混乱を収拾するため、CONCORDのセキュア通商委員会(Secure Commerce Commission=SCC)は、発行コーポレーション以外のあらゆる主体によるロイヤルティポイント(LP)とエバーマークの送金を一時的に停止することを決定し、これにより11月14日に個人とコーポレーション間、そしてコーポレーション同士のLPとエバーマークの取引は停止されます。「Havoc」と海賊の巻き起こす混乱がニューエデンに迫っており、ローンチ後のマーケットは注視され、LPの寄付は将来的な再考の対象となる一方で、エバーマークの寄付については今年の年末に復活する予定です。以上を念頭に置き、LPとエバーマークの取引を予定している場合は11月14日までに全て完了させておくと良いでしょう!

AIRにスポットライトを当てる – AIRオポチュニティーズと新規プレイヤー体験について

AIRアカデミーを出たばかりのカプセラ、つまり新規プレイヤーが為すべきこと、関与したいものを見つけられるようにすることは、ニューエデンの未来にとって何よりも重要です。EVEで進む道に関連するアクティビティ、つまり自身が興味と意義を感じられる何かと、関わりを持つことになるかもしれないカプセラのグループを見出すことは、EVEでの大いなる目的を発見するきっかけになり得ます。新規プレイヤーが道を見出せば組織の価値をより一層高めてくれる新人の加入に繋がり、巡り巡ってベテランのカプセラも良い影響を受けることになります。

拡張コンテンツ「Havoc」では、AIR新規プレイヤー体験(New Player Experience=NPE)に重要なアップグレードが行われます。現在、カプセラはNPEをスタートさせて手に汗握る宇宙を舞台にした冒険に乗り出すことはできるものの、完了前にそこから離脱する方法は限られる上に再開はできませんが、「Havoc」のローンチによりNPEが一本道ではなくなります。すぐに別の何かに取り組みたいカプセラは、AIRオポチュニティーズのポータルを開いてEVEの多様なジャンルに眠る多様な機会、そして目の前に広がる様々な専門職への道を確認し、体験し始めることができる一方で、好きな時に戻ってNPEでの冒険を再開することも可能です。

これにより、カプセラが様々な要素を体験するペースやタイミングの自由度が大きく向上します。また将来の可能性として、NPEでの冒険で描かれるストーリーを追加し、カプセラがより自然に溶け込むことができるような展開にすることもできるでしょう。

また、カプセラがニューエデンで為すべきことを日々見つけられるよう、2023年12月、「Havoc」に現在のデイリーチャレンジを発展させたAIRデイリー目標システムが登場します。このシステムはカプセラに毎日4つのタスクを提供しますが、その内の2つを完了すれば主要な報酬を受け取ることができます。これによりPvEやPvPといった戦闘やインダストリー、あるいは探検など、個々人のEVEにおける得意分野に応じて挑戦するチャレンジを選ぶ余地が生まれます。また4つのAIRデイリー目標のうち2つを完了することで毎日報酬としてスキルポイントを得られるほか、目標を1つ完了するたびにエバーマークとISKを獲得できます。

新タイプのコーポレーションプロジェクトの追加とデイリー目標システムの改良によって全てのカプセラが為すべきことを見つけやすくなり、ゲーム内の様々なスキルや能力に関する自信をつけ、最終的にはEVEで収入を得る能力を高めつつ、コーポレーションやアライアンスといったカプセラ組織に加入しやすくなることでしょう。

“旗”を掲げて – エンブレムとUIのカスタマイズ 

組織の強化とコーポレーション内外のカプセラのQoL向上という考えに基づき、拡張コンテンツ「Havoc」における各種機能とゲームプレイ要素へのアクセス性改善には、フォトンUIの改良も含まれます。オメガカプセラはUIの配色を個別にカスタマイズしてより自身の好みに合わせたテーマを作成できるようになり、こういったカスタムテーマはオメガカプセラ同士で共有可能です。またアルファカプセラの場合、現在はオメガカプセラのみが利用できる既成テーマ(四大主要大国と『フォトン』がテーマとなっているもの)を利用可能になります。UIのカラーテーマのカスタマイズは、同時起動している複数のクライアントを判別するためにも役立つかもしれません。

設定メニューも更新され、フォトンUIのほかの部分に合わせて2つのフォントサイズが追加されるなどモダンな見た目となります。同時にクライアントのデフォルトフォントサイズを増加させ、例えば新水準におけるフォントサイズ「極小」は現在の「小」と同等となり、新たにフォントサイズ「極大」が追加されます。現在の設定はデフォルトで変更されるため、カプセラが操作を行う必要はありません。

カスタマイズと言えば、Havocでは同時に登場する新型艦のメクバル、マンバ、キズリエル、アリゲーター、そしてアザリエル用のコーポレーションとアライアンスのエンブレムもリリースされるので、海賊に味方する場合も誇り高く組織のエンブレムを掲げて宇宙を飛びましょう!

また EVEファンフェス2023でお伝えしたように、艦船とストラクチャのさらなるカスタマイズ要素が、間もなくとなった2024年に登場します!

拡張コンテンツ「Havoc」と共に導入されるコーポレーションプロジェクト、AIRオポチュニティーズ、そしてAIR新規プレイヤー体験の改善は、コーポレーションに所属している、あるいは所属することを考えているあらゆるカプセラに影響を与えます。以前から要望があった円滑な組織運営を行えるようになるツールを得たコーポレーションは、プランニングと宇宙での活動により注力できるようになります。また新規プレイヤー個々人からフリート司令官、小規模グループ、果ては巨大組織に至るまで、あらゆるカプセラはアクティビティに参加し、個人やグループとの絆を築き、そしてより大きな存在の一部として自分たちや世界に先々まで続く影響を与えるという有意義な体験をする機会を得られるでしょう。